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フェルメールが東京都美術館にやってくる!

オランダ絵画の巨匠レンブラントの後、17世紀後半にデルフトで活躍したオランダ人画家ヨハネス・フェルメールたちの作品が日本にやってくる。8月2日から東京上野の東京都美術館でフェルメール展、光の天才画家とデルフトの巨匠たち、が開催されるのだ。フェルメールのファンにとっては見逃せない展覧会だ。フェルメールの現在残っている作品は30数点らしいが、その6点以上がまとめて見られるのは今回が初めてである。このうち「マルタとマリアの家のキリスト」「小路」「ワイングラスを持つ娘」の3点は日本初公開である。上野の展覧会にはフェルメールの有名な作品の一つである「恋文」が含まれているのだろうか。心配だ。というのはこのフェルメールの「恋文」は1971年にプリュッセルの展覧会に貸出し中に盗難にあっている。犯人は逮捕され作品も戻ったのだが、犯人は額縁の木枠からカンバスをナイフで切り出して丸めてポケットに入れて持ち運び、最後にはホテルの枕の下から発見された。一部の顔料がはがれるなどして修復に一年以上要した。「手紙を書く女と召使」は2度盗難にあっているが、盗難後の修復はフェルメールの絵画技法特徴の発見をもたらした。

フェルメールの青の秘密

研究によるとフェルメールの作品30点のうち25点からウルトラマリンブルーが検出されたそうである。ウルトラマリーンブルーというのはフェルメールの有名な作品「牛乳を注ぐ女」や「青いターバンの少女」またの名「真珠の耳飾の少女」という作品の中で使われている青色のことです。このウルトラマリーンブルーは「フェルメールブルー」とも呼ばれています。これは当時金よりも貴重であるといわれた「ラピスラズリ」という鉱石を原材料として作られた絵の具です。この、一名「天空の破片」と呼ばれたアフガニスタン奥地の山峡で産出する鉱石から作られる深く、鮮やかなウルトラマリンブルーは通常の青い絵の具の100倍の値段がしたといわれている。ちなみにこのラピスラズリ」はエジプトのツタンカーメン王の黄金のマスクにも嵌め込まれている宝石なのです。フェルメールが自分の作品にかけた情熱がこのことからもうかがえます。17世紀オランダの堅実な市民生活の控えめな上質さをこの貴重な宝石から作られたウルトラマリンブルーが良く表現しているのではないでしょうか。窓から注ぐ透明な光がデルフトの市民生活の一こま一こまをまるで映画の1カットのように切り取っています。

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フェルメールとサルバドール・ダリ

第二次世界大戦時の首相であったウインストン・チャーチルは80歳の誕生日に議員達から送られた現代美術作家グラハム・サザランドが描いた肖像画を贈られたのですが、現代美術が嫌いであったチャーチルはサザランドが描いた自分の肖像が気に入らなかったが、夫以上にその絵を嫌悪したチャーチル婦人がその肖像画を焼却させるという事態になりました。それほどチャーチル夫妻に嫌われたチャーチルの肖像画はどのようなものであったのかわかりません。もしシュールリアリストとして有名なサルバドール・ダリ氏がチャーチルの肖像画を描いたらどうなっていたでしょう。この「内乱の予感」という副題がつけられた生々しい肉体の変形が圧倒的なメーセージを伝えている「茹でた隠元豆のある柔らかい構造」という超シュールな作品をみると、絵の全体はものすごく奇形化した肉体の凶暴な暴力をイメージさせるデフォルメされた肉体の絵ですが、その背景の空の描き方に注目してください。写実的で、かつ美しい空です。奇形の肉体の踊りとは対象的です。ダリは過去の画家達のなかでフェルメールを絶賛していたそうです。その著書の中で独創性のみが1点減点、それ以外は全て満点を与えたそうです。

Copyright © 2008 フェルメールの絵画、光と青の魅力